抜け道

時に生きられないと感じるけどそうでない時もあるのを知ってる。うだるほどの人混みには抜け道がある、隠し扉に気づけばもう大丈夫。それは誰かが残してくれたものだ。百夜が明ければ朝になること。川床で目を閉じること。好きなように生きるんだよって死ぬ前に彼女が言ったから私は今日も生きている。