去ってゆくよ、あなた

「みんな諦めて去っていくんだ。」彼は言った。わかる気がした。しつこい者勝ちなのか?違う、初めから愛されてなどいない。枕の上で私と私が話し合う。所詮私は泥沼を裸で泳ぐだけなのよ。希望などない。帰り道は一つ。私は愛されてなどいない。諦めて去れ、彼は言う。所詮パイプ製の砂の上の牢城。何も変わらない。変わってはいない。私は始めからひとりぼっち。。。

昨夜、独立してバーを出す先輩の話を伝えるためH氏に電話した。冷たい彼の声が辛かった。胸に痛かった。

私と私がひとつになるとき、やっと心は落ち着く。でもひとつにはならない。昨夜は薬がうまい具合に効いて眠る事ができた。よかった。いつになったら元気になれる?裂かれて2枚になった私たちはひとつになれる?

悪夢とは言わないけど、リアルでより現実的な夢が私を苦しめる。私は何も出来ない、流出していくだけの脳、記憶などいらないのに。私は苦しむ、昼も夜も、自分との対話の中で・・・

夜、仕事の後両親と食事。
一緒に生ビールで乾杯するなんて何だか信じられなかった。
二人の話、仕草を見ながら
「ああ、私はこの人たちの子どもなのだ」と思った
がんばって、ではなく
頑張り過ぎないように、と言われた
さすがうちの親だった。

帰り道、涙が出そうになった。

BGM:underworld Dirty Epic