私を切り取ってペーストする先を探す
珈穂音でペーストして切り取って
アルタの上に行ってペーストせぬまま
tempファイルばかり
誰にも見つからぬように
そんな風に生きていたい
みた
映画
「東京難民」佐々部清監督
父親の失踪以降雪崩を起こすように人生に溺れていく映画。原作をもう少しソフトにした内容。ネットカフェ難民から後半はホスト話に。原作は2007年の連載、2014年公開だからその頃の世相の側面もある。どこかで見たような、友人に居た、いつか経験した、様々な破片を集めた映画。フィクションとしてわかりやすくしてあったけど現実はそんなに甘くない。色々話をしながら観た。しかも、昼間にはホストのノンフィクション番組も見たからなんだかホスト話の一日だった。2007年の私、2010年、2014年、2016年...そのどれも今の私とは違っていてそしてこれからの自分とも違う。映画の最後は悲しみの中から希望に繋がっていくのだけど、映画でなく現実として思えるのは、どれだけひどく惨めになって辛くてたまらなくても、しっかりと足踏みしめて生きていくことだ。誰かを悪者にすることなく終わる映画。うん。結局は個人の問題なのだ。起きる出来事に対して自分自身がどう生きるか、だと思う。同じ状況で人ならば違う生き方をするだろうし、人ではなく自分のために生きることだ。