四肢の背に鏡

反射する光を血眼で探す
永遠にループする鏡の回廊で
見つめているのは屈折した光
相対する鏡たちの虚像


プレスされた音楽にさえ鏡を探す
映った姿を見ているだけで
虚像を見つけて人は発狂する
反射した光に目を潰されて
瞳が濁って映らないみたい


いつか
わずかに裂けた鏡の隙間で
締め付けられた首の付根で
垂れ落ちた雫に映った水面の
歪んだ顔に思わず怯えたね
みんな自分の虚像なのに


鏡で埋めつくされた四方で踊り続ける
隙間から見つめて過去があざ笑う