混色の空

rottenlily2010-09-04

金曜は昼の仕事で久々の大型会議。
主題はもう随分前に知っていたから、落ち着いて一語一句に耳をすますだけだった。
絡み合い、ほどき、壁に投げつけられ、脈打つ表情と言葉を拾い上げる。
それは幾数の蝙蝠たちに形を変えて、混色の空へ飛び立っていった。


土曜は10時に起きて洗濯。読みかけだった本を少し読み進め
昼過ぎに伊勢佐木町へ向けて新高円寺から南下。
神奈川県横浜市/曙町の牛鍋屋、荒井屋本店で会食。kyの転職祝いを兼ねて。
制服グループ(ky曰く)のお隣さんで美味しいお肉をいただく。
普段私はあんまり肉を食べないんだけど、このお肉は美味しかった。
開港した横浜で綺麗なお姉さんと一緒に美味しいお肉を頂く。
文明開化っていうか、贅沢を覚えちゃった日本人って感じよね。


思えば5年(6年)住んだ横浜ともお別れ。
ま、詩人会の諸用とバドミントンと美容室で月イチ横浜行くんだけどね。大親友も住んでるしっ。
人生の1/6は横浜で暮らしているから、もう第2の故郷みたいなもの。
私がこっちで頑張ってこれたのはね、横浜独特のマイペース加減があったからだと思うんだ。
長崎と同じ港町で、街並みもよく似てる。
洋館群がある山の手にフェリス女学院がある一帯は
洋館群がある南山手に活水女学院のあの一帯そっくり
横浜港を望みながらおしゃれ気取りの元町を歩いて横浜中華街へ
長崎港を望みながら大浦海岸通りと出島を超え長崎新地中華街
本当びっくりするくらいにそのままなんだよ。緑と青と赤と、少し傷んだグレーの壁の色までそのままに。
横浜には他にも数えきれないくらいに懐かしい風景を見ていた。
長崎時代と同じくらい、横浜でいっぱい言葉も書いてたな。
東京とは少し違う、映画みたいな不思議な表情をする街並み。
遠く大きな船々が空を飛んでる鴎の港、こどもたちの街。
素敵な音楽と言葉と人と、愛情と自由とみらいへの憧れと、
あちこちの街角に思い出が深くつまっている横浜にさよならしたら
5年ぶりの杉並区へ本格的に戻ることになりそうだ。
土曜日の朝の焼きたてのパンと、日曜日のお散歩とおでかけと♪
人生がまた違う表情で動き始めてる。
30代ってどんな年になるんだろうな。
きっといっぱい悩んで悩んでいっぱい考え込むんだろうけど、
10代を長崎で、20代を横浜で、30代はどこへ?
多分きっとそれさえも 何も描かれていない紙のまま。 
沢山の色が混じった空の屈折した光を受けて、何色に光るんだろう。
もしできるなら、玉虫色に光ってみたいなーっ