糠床に漬かるように眠りにつき
かなりキツい感じの長編悪夢を見た。
流石に簡単に人に話せる内容ではなく。
握り締めた携帯にメールがきていて
もっと一杯泣いて
悪夢を纏うように着替えて家を出た。
忙しくなくなるなんてないのだから、諦めなさい。
なんてptの言葉を口に出して繰り返して、外套に張り付いた断り文句を剥がして捨てる。
やらなきゃリストを地道に片付けてく。
引っ越して一年近く。
落ち着くことなんて少しもない。
でも、全部やりたい。
やらなきゃ気が済まない。
時間がかかっても、今は出来なくても。
馬鹿みたいでも、不可能かもしれなくても。
ずっとtodoリストに載せておけば
いつか出来るようになるかもしれない。
夢で遠ざかる後ろ姿そのままに
道路を横切る背中を見送る
いっそ牡蠣になれたらいいのにって思ったら
そんなことあるわけない、って
カモメがボウモアの海でないている
私は海の鳥ではないのですよう、とカモメに言うと
海に居るから海の鳥なんだって、
カモメは素知らぬ顔して南下していく。
