ふっと気が付くと世界が逆さまに見えている。
目の前には人の背中があり、瞼を上げると鉄製のレールが頭の上に走っている。
ジェットコースターに乗っている。
体はがっちりと固定され、蛇行しながら高みを目指していく。
もう限界であるかのようにスピードが緩まり、ジェットコースターは最高度へ昇り切る。
頂上でグラリ、レールが切り替わる。
方向を変えて落下していくはずのジェットコースター、
結合部はS字型の鎖の隙間から外れ、スローモーションで息を飲む。
私たちは宙へ放り出されていく。
真っ逆さまに落下した先、私は地上で傘をクッションにして飛び降り、助かるのだが
私以外に乗っていた乗客は皆地面に打ち付けられて死んでいくのを見ていた。
こんな夢を見た