Shine on, Georgia Moon!

早朝、善福寺川に走りに行った時
大好きな曲をかけてさあ走り出そうとしたその時に
ビュン!と風が吹き付けて
散り始めた最後の八重桜が嵐のように舞い始めた。
吹き付ける冬のぼたん雪のような無数の花弁が
川の反対側に一人立っていた自分を大きく包みこんで
心奪われ、思わず立ち尽くしてしまった。
あんな光景初めて見た。衝撃的な数分間だった。


頼まれていたお仕事を終え、
一昨日から楽しみにしていたフィギュア世界選手権、安藤美姫さんの動画を観る。
昨日ネットのニュースサイトに出てた彼女の笑顔の写真がとても印象的で
仕事を終えるまで、動画を見るのを我慢してたの。
彼女のことは2006年のオリンピックに出たあの頃から好きだった。
いつだったか、安藤美姫さんのコメントを何かで見たことがあって
弱弱しくも強い彼女の思いがストレートに胸に伝わって
不調の時代を経て、そしてこうしてまた活躍している姿を見ると、ぐっと心にくる。
彼女のSPの動画を見ながら思ったんだけど、
張り詰めた空気の糸を1本1本ほどいていくように、
柔らかく跳び、風を切って踊る彼女の姿を観ていると
囲われたスケートリンクじゃなくて、どこまでもずーっとずーっと広い南極のような氷の上で、
誰にも邪魔されないように、制限無く、好きなだけ跳ばせてあげたいなって。そう思った。


tとカレー。
夜、Gで変なウィスキーを飲ませていただく。
Georgia Moon。
30日しか熟成してないの。
しかも、蓋つきの瓶入り。
どんな変わり者が作ったんだろうって想像した。
なんだか多分、高二病みたいな青臭い味。


本意と既成事実
印象と演出
だいたい矛盾する。
選んだ道にはまだ街燈も点いてない。
楽しそうにしている人々を見ながら1つ1つ鎖編みしていると、
自分で課したタスクとはいえ
何で私わざわざこんな苦しい道を歩いてるんだろうって思うけど
それでも、こうしたいという思いのためなら別にいいやって改めて思った1日でした。