我鬼のような世なりて

・・・国宝だからといって無条件で認めてしまうのも愚かなことである。私たちはもっと自由でありたい。
肩書きや世評にまどわされず、自由な立場でものを眺めたい。情報過多といわれる時代には、案外そう
いうことが難しいのではないかと思う。

  • 『国宝への旅 15』白州正子 平成元年