Say Hello to "Ordinary Joe" !

珍しくSchweppesのトニックウォーター(輸入)が手に入り、味比べさせて頂いた。
本来トニックウォーターは「キニーネ」という成分が入っているのだが、国産のそれには入っていない。
日本では「劇薬」指定だから。
抽出物成分のようなものは入っているらしいけれども、云わば日本のトニックウォーターは「もどき」である。
同じグラスに同じ量を注ぎ、味を比べる。
いつものトニックはいつもの味。輸入のトニックは初めての味。
同じグラスにジンとコアントローを加え、味を比べる。
ここではっきり違いがわかった。加えることで、トニックウォーターの苦味が浮いて出てきた気がした。
ジンとコアントローを水面に浮かべ、泳ぐトニックウォーターの海の味には明らかな差がある。
Schweppesのトニックウォーターはとても美味しい。けど、きっと多分、この国で提供されるのは日本のトニックでいいのかもしれない。
飲み慣れたトニックウォーターでいつものジントニックを作る人々の平和。それが求められるもの。
「まー、この町のお客さんはわかんないよね」って呟くマスターに笑いながら、私はラッツのアマレットジンジャーを胃に流し込んだ。
色々面倒なことが落ち着いたら旅行に行こう。旅先でトニック飲もう。
それまでは、日本のジントニックで日常を積み重ねる。


アトピーが悪化してしまい、全身グロ画像のよう。
薬もきれてしまい、ピリピリ息切れしそうな体で金曜日病院に行ったが休診。
昔の薬でなんとか金曜を乗り切り、土曜日でかけた皮膚科は18人待ちの立見席だった。
終わらせたくない「百年の孤独 /ガルシアマルケス」を読み進める。
誰もいない他人の町はプロモーションビデオと大差無く、
力強い本の世界観はあっという間に日常を侵食し始め
ぐにゃぐにゃと重なり合い、境界線が曖昧になっていく。
寝不足の頭ごと、あっという間に持っていかれる。
下手な酒を飲むより、この本読んでるほうがよっぽど心地良い。


「外の世界は皮膚の表面で終わり内面はいっさいの悩みから解放された。」


逃げたい逃げたいとどこかへ逃げても多分私はどこにも逃げられない。
かつての人が放った毒は、細く長くじわじわと全身に回り指先まで締め付ける。
ドロドロと腕から生えてきたのは鳥の翼ではなく、飛魚の鰭で
傷ついた魚のように、このまま湿った空中を泳ぎ続けるのだろうか。
汚れた海底にへばり付くように生きていくのだろうか。