the rhythm of wheels

言葉が四方六方から心に刺さる。
人に与えたものは必ず自分に返ってくる。
足元に絡み付く蔦のような無骨の手々を
振り切りたいと願いながら、看板に頭をぶつけている。


夕飯にタイ料理。
苦悩に拘束された海老を食べる。
煩悩の糸車からカラカラと
グルグル巻かれた衣は固くて
なかなか柔らかくなってくれなかった。



玉葱の皮をむくように、
着ぐるみを脱いで
鎧を脱いで
残る柔らかなものが
本来なんだろうな。
世界は真っ白でほわほわしていて
心地良いリズムが流れている
手を伸ばしても届かない
穏やかな夜の話