大阪へやってきた


その中を真夜中にうろつく僕には今
何の地位も将来も約束されてはいない
何もかも関係なくなればいいと思うことがある
とても眠たい朝 僕は大阪駅に佇んでいたんだ


『大阪へやってきた』友部正人


白洲正子が愛した山々が光々しく靄に包まれるのを眺めながら、
さらに、西へ。
神々が住まう山を越えると、息つく間も無く人々の集落。
古びた黄色い駅に降り立てば、頭の中で友部さんが歌い始める
大阪へ、やってきた。


溶鉱炉で旧知の二人。
井澤佑治と山崎怠雅、
舞踏とギター。
谷町の廃工場を改装して作られた路地カフェにて。
私にとっては涙が出てしまいそうな公演。
さすが、素晴らしかった。
色々なことを思い出し
三人で沢山懐かしい話をした。
痩せた、姿勢が良くなったって言ってもらった!
素敵な企画でした。


言葉を無くした
幸せな旅。


心の奥に絡み付く
真っ白な糸と真っ赤な糸を
一本一本ほどきながら向かい合う。
織り物にはスパンコールが縫い付けられていて、
太陽の光を浴びてキラキラしながら
西と東の風に揺れている