2012-01-03 渋66 昔の言葉をつぶやけば 世界に色が消えていく 空から雨が降ってきて 歪みはじめる雑居ビル 飛んで止まらぬ上昇機 無言の顔が嵐になって 視界が螺旋を描いてる いつかどこかで見たような いつしかそこに居たような 何かを想っていたけれど 雑誌で読んだだけかもと 思い出せない夢宛ら 感覚だけが残ってる 暗闇に 懐かしい声が聞こえてきて 涙がぽろぽろ落ちてきて 誰かに聞かれた気がして 誰かに見られた気がして そっと目を開けば 窓の外に ただいつもの街