青い犬の目


外に出ると一瞬風が吹き寄せ、しばらくすると止んだ。
ベッドで寝返りを打った人の寝息が聞こえてきた。
野原の風が止まった。もう匂いはしなくなった。
《そういうことなら、明日また君に気づくだろう。
街で壁に「青い犬の目」と書いている女の人を見たら、君だと気づくだろう》


『青い犬の目』ガルシア・マルケス、読了。
忘れられないものに出会ってしまったな。
扉をつないでいる蝶番の外に廊下はなくて
野原の匂いがするだけ。
光の無い世界に目を閉じて
photoshopで色を塗る夢