2012-03-18 青い犬の目 外に出ると一瞬風が吹き寄せ、しばらくすると止んだ。 ベッドで寝返りを打った人の寝息が聞こえてきた。 野原の風が止まった。もう匂いはしなくなった。 《そういうことなら、明日また君に気づくだろう。 街で壁に「青い犬の目」と書いている女の人を見たら、君だと気づくだろう》 『青い犬の目』ガルシア・マルケス、読了。 忘れられないものに出会ってしまったな。 扉をつないでいる蝶番の外に廊下はなくて 野原の匂いがするだけ。 光の無い世界に目を閉じて photoshopで色を塗る夢