In te concipitur

デイサービスの送迎車が送り届ける最後の老人を見つめながら、幼稚園の送迎バスを重ねていた。
送り届いた先の家族に表情を探そうとしたけど、小雨降りに急ぐ傘に紛れて見えなかった。
高い知能を得てそして失うアルジャーノンの手紙を思い起こしていた。


初めて訪れたセンター北の駅に大きな観覧車があって驚いた。
この週末は、合計三個の観覧車を見たことになる。
一番綺麗だったのは葛西臨海公園の観覧車。
お台場の観覧車は派手にライトアップされていたように感じる。
神戸港で乗った最後の観覧車はまだ廻っているのだろうか。


ジタバタしても踊っても
躓いても転んでも
黙っているほうが楽だけど
哀しい事ばかり気づいてしまう
目を閉じているのに
耳は自分で塞げなくて
背景はより際立っていく