Come With Nothings

一人を求めて辿り着いた今の部屋に、私の荷物は殆ど無い。
すぐに必要のないものは実家に送ってるってのもあるけど。
本はほとんど売り払い(ミスターamazonがいつでも送ってくれるし)
服も捨て、飾り類も捨て、壁の紙も写真も仕舞った。
寝床さえ無くしてしまっても、きっと生きていけるよ。
必要なものを手のヒラに握り締め、多分単純に生きられる。
天井を見つめながら、長崎を出て引っ越してきた夜を思い出した。
2004年2月28日、ライトも何も無い部屋で
買ったばかりのシングル布団の青いシーツに包まって寝た。
私が今ここにいる意味は? ここにある理由は?
選択には結果があり、V字路には行き先があり、その先があり
形も見えない未来は電源の入っていないモニターのようで
涙がいくつもいくつもこぼれ落ちて、耳の中に入ってウニャウニャ言っていた。
生きていくのは凄い辛くて苦しくて拷問のようで
日々早く死んでしまいたいと思うけど 時々、
海を眺めたり 花や動物を見たり 甘いものを食べたり 力を抜いたり
まだ感じられる心があるうちは頑張って生きていこうと思う。
 

  晃、どれだけ頑張れば あなたに会えますか? まだまだ足りないよね?