and in the endless pause

柔らかい砂浜の土を踏む感覚と、波が足元に絡み付いてくる感覚。
目を閉じるとこの感覚だけが自分の足先に現れる。
長崎で船に乗った夜にベッドに横になると、
ゆらゆら海に浮かんでいるような感覚になるアレと同じ。
余震なのか自分の眩暈なのかわかんなくなるアレとも似てる。
濡れた砂の粒子が肌に張り付き、そのまま乾いて落ちていく。
会社の女の子の腕、男性の指、お風呂のお湯と真水を触る感じ
脆く傷んだ畳が靴下に突き刺さる
真っ暗なビーチに波の音が風になって肌に触れる
「熱海」の色は「#c9171e」。熱海


真夜中3時の相模湾は、りんごジュース(白濁してるほう)に
ブラックサンブーカを注いだような空の色をしていて
波の音聞きながら話をしていたけど、何だか色々切なかったんだ。