skating in central park


辞めた上司が挨拶に来ていた。
色々話す事があったのに
急いで資料を仕上げているうちに帰ってしまった。
最後に彼に話しかけられた事は
私の事ではなく、辞める予定の同僚の女性のことで
まあ、辞める人はそんなものかと思った。
彼女の所在は私も知らない。


人が減っていくスケートリンク
のんびり後向きに走る
新しい人も沢山入ってきて
誰かが落としたマフラーを拾うような
広く大きな空は白い氷と同じ色
ブレードは氷を削る為にあるのではないのに
スケートリンクを去る人は皆
氷から降りることばかり話す
ぶつかった腕を摩っている
黙って一人、旋回するばかり


数年前、今は無き
元EC事業部・某R天店舗店長だった私は
数年前、今の会社のドアを叩いて
上司に面接して頂いた。
今、私が生きてる道は、それがキッカケ。
その場にあったA4の白い紙を丸めて
これを私に売ってみてください、と言われたのを覚えている。
多分、今はあの頃よりもう少し柔軟に答えられる。
前職を辞めてしまったことをずっと後悔していたけど
今はやっと、それでよかったと思えるようになった。
仕事は変わらず地味にやっているけど
真っ暗な道にまだ光はないけど
自分の頭で考えて、まだまだ模索し続けている。


最後に上司がくれたのは、
枯れた観葉植物の葉。
これをどうやって何にするかは
私次第ってことなのかな。
辞めていく彼や彼女や上司や
皆、それぞれの道で成功するように
せめて、ありがとうございましたって言いたかったな。
でも多分涙ばかり出て
やっぱり何も話せないのだろう。


skating in central parkって大好きな歌。
今日は一日中聴いていました。



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