2013-04-26 新宿の一房 昼間はあんなに暖かかったのに 夜になればこんなにも肌寒い 鮮やかに透き通っていた新緑も 夜風に色を失っている 誰とも交わせない悲しみが 滲んだ街に消えていく 金曜のチケットは手持ちに無い 騒音を歪ませたノイズの波縫い 十字架形のベニヤ板を背負って 蟻のように歩いていく