GG


武蔵小山で温泉卵にかじりつき、一人歩いた先は何故かGの街。
4年ほどできるだけ避けてきたのに
何故か今日は気づいたら四季の道に迷い込んでいた
その風景はやはり変わらず。
かつてのお店を覗いたら、外装も内装もそのままに営業している
主人のいない古時計の店
近所の系列店にはかつてのスタッフさんもいて
ayaさんは多分わたりだこに乗って飛んでいた頃の美しさのまま
真っ白なワンピースがぴったりと体に張り付いて妖艶だった
当時のことは話さぬままバーボンの海に沈んで
時の止まったあの狭い空間をぐるぐるといったりきたり
何軒目かに行ったお店の場所も名前も憶えていない
あの場所は本当に時空間が狂っていて
かつての自分のままでいたいと願う人たちが離れられない場所
私は今どこにいて、何を願い、どこへ向かっているのだろう
そんなことを考えながら、褐色のカプセルを3粒唾液で飲み込んだ朝