hope


懐かしい香り、いつも手元に口元にあった
記憶しなやかにかろやかなblack
割れた花瓶は二度と水を湛えられない
ならば空に咲かせた花の花弁が翻る
様を歌うあなたの唇をじっと見つめていると
私には洗濯槽のカビのような言葉しか与えられない
誰かには優しく抱きしめてキスをするのに
懐かしい残り香はもう手元に口元にはない
神様、空気の捉え方を教えてください
そしたら私、空を飛べるのに