灰色の蝋燭

怒る人から手渡された蝋燭を
窓際に置いて消えるのを待っている
スルーして忘れるわけじゃなくて
そこにあるのは気にしてる
火が消え冷めて固まるまで
何故かイメージの蝋燭は赤色!


下を向くと真っ赤な眼球が転がって
無言の人々にジロジロと見られながら
拾って目にはめ直す丸ノ内線ホーム
視神経掴んだ私の掌も人の血がこびりつき


相変わらず暗い視界に
またいつか明かりが灯り
色が映りますように
もう誰も傷ついたりしませんように
笑顔でいたいです