おばあちゃん


9時、長崎着。一度家に帰ってから築町
プチ長崎南山会で蘇州林へ
皿うどんを食べて、みんなの近況を聞いて
立山行きのバスに乗って西山から登る
祖母はお昼の時間だった


母と叔母は施設の会議室へ直行したようだ
一人、介護士の隣に座らせてもらう
チューブ状の容器をさすって
どろっとした食べ物を送り込むけど
祖母は咀嚼をしない。
時々反応しているが言葉にならない
やがて、母と叔母が帰ってきて
祖母に沢山の言葉を呼びかけて
後悔や祖父の話や、混乱して
非現実的な話をしてみたり
アップルパイのリンゴを口に入れて
噛み砕かなくて、取り出して
感情は突き抜けると笑いが混じり
私の記憶はまだ元気な祖母のままで
ほんの数年前は話をしてくれたし
ボロボロの皮膚は幼稚園の頃大好きだった
祖母の腕のまま、骨ばって
母と叔母の話は遠く、記憶を追うと近づき
三人とも明らかに祖母と似ていて
いつもおしゃれで笑顔の祖母が大好きだ
母が話しかけると祖母は私を見て
ゆりちゃんね〜かわいかね〜
と、言ってくれた。
とても嬉しかった。