2016-08-30 探鳥の夜 それは体の一部が欠けること 日を境にすっかり他人になること 街の風景に溶けてしまうこと 鯉になってNETの沼に飛び込むこと かつての私を切り刻んで土に返して 新しい種を蒔いて日々を過ごすこと その上にはいつもの花柄の机と椅子を 大好きなクラガンモアで乾杯して 探鳥の夜 三夜目にはもう、大丈夫だって 扉を開けて飛び立っていった