百鬼夜行の松明


人生初のセミナー講師の日に54年ぶりの雪。
苦手だったことがいつの間にか褒められている不思議
自分の中の回路にふにっと入ると通電するらしい。
夜になっても終わらぬ仕事は棚にかけたまま学芸大学へ
大好きな某氏も来ていてみんなでいっぱいおしゃべりした。
綺麗になったって言ってもらった。すごく嬉しい。
周りの人たちにたくさん助けてもらって
優しい言葉をたくさんもらって本当に嬉しい。
過去あんなに苦しんできた憂鬱はすっかり消えて
穏やかな心で笑顔でいられる。

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帰宅すると、空の色みたいなガラスの山を手に
ほくほくと嬉しそうな顔をしてbが笑っていた
一枚一枚重ね合わせながら自分の好きな色を作る
あればあるほどいいのだと、キラキラした目をして
ガラスに反射した光が束になって床に浮き
朝から晩まですべての空の色を作ることができそう
百鬼夜行の松明が取り囲み、朝まで眠らせまいと
映画の中で嬉しそうに踊り狂っているようだった
そんな姿を遠目に見ながらいつの間にか眠っていた