暖かな空気

カレーの帰りにぎりぎり鍋会に駆け込む
最後にいちごもりんごも食べて
皆と一緒に幸せな1時間だった。
庭の柿のお酒は少しずつ色濃くなっていく
鳥たちは互いに背を叩き合いながら
青いビルの隙間を駆け上がる
撮り損ねた風景を現像するように
赤い花ばかり部屋に飾って
黒く綺麗な長い髪が降りてきて
砂の一粒一粒を想像した
この一瞬は今しかない尊いもの
暖かな空気の中で目を瞑る