津軽じょんがら節のない映画

みた 映画
津軽じょんがら節」斎藤耕一 監督


ATGとか映画の難しいことは奴にまかせて
だいすき江波杏子さん、かつ岸惠子さんの「約束」も大好きなので
こちらはずっとずっと温めておいたもの。
開けずにとっておいたお菓子のようだ。
もう、なんというか賞味期限近い油の回った濃厚3種のチーズ味スナックという感じ。
チーズ味はするけどチーズはない。
そして、もういっときは観たくない。
(杏子姉さんシーンだけ抜き出しでお願いします)


この映画の本当の感覚は、関東出身の人間には絶対わからない。
呑気にいいとか語られたくもない、しんどい映画。
そして、津軽じょんがら節はなくてもOKだった。
この映画に津軽じょんがら節の音はいらないのだ
実は最初から最後まで、誰も弾いていない
弾く姿を妄想しているだけだ。
チーズ味はするけどチーズはない。


時々聴けた津軽じょんがら節
弾いているかもしれない姿
東京と呼ばれる場所
懐かしく温かな田舎
美しく散ったはずの海の男
家族のようなもの
みんな頭の中にある妄想だ
そこにはない
ひたすら現実逃避する人々


聞こえていないのに聞こえている
人は視覚だけで生きるのではないのだ。
自分の妄想の中で生きる
それが田舎だ
私が抜け出してきた世界


「あんた、田舎ができて、よかったね」
というイサコの言葉は、本心から出たものだと思う。
ああ素晴らしい演技。
しっかりと現実を見て強く生きようとする



あーしんどい、やっぱ観なきゃよかった
姉さん綺麗だったなーーー
気を取り直してeverybody got learnとか聞いて気を紛らわす


津軽じょんがら節のない映画



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