2010-04-05 0013 終電間際の新宿三丁目のベンチで 携帯でかわされる話は大抵酷くくだらなくて 別れを惜しむ男と女は 三倍速でドラマを流す で、一斉に開かれた携帯の液晶から言葉が渇望するそれぞれのドラマ。 それぞれに他人事、それぞれにそれぞれが空気。 丸ノ内線の赤を脳裏に焼き付けて、携帯バリアを身に付けて、みんな茸のように動かない。 シナプスが振り子のように撒き散らす、 事情は陰気かお気軽か 心開けばそれも罪 各々の海に消え去った 人々の壁に、あなたが遠い