「奪る前に」

心の奥底から喉を伝い口を出て言葉になることはやがてリアルになる。
そう思った一日、日曜日。


Mさんに連れられ、O氏宅で打ち合わせ。西武新宿線に揺られて着いた先はとても大きくて素敵な家。
O氏は初めてお会いする。とても気さくで優しい方だった。彼を訪ねて沢山の人が集まるのだと、そういう理由がなんとなくわかった気がした。
早速打ち合わせ。気になる点はあるけれどもとても好きだ、と言っていただいたことが何より一番嬉しかった。
私は色々な場所で光を受けて輝く何かであると言う、それは何なんだろう。かなり大切なことを色々言って頂いたけど、感覚でしか覚えてないや。
みんなO氏に読んでもらいたくて相当苦労するらしいから、こんな私でいいの?と思うと同時に、この縁を与えてくださったM氏に心から感謝したいと思った。
まだ本当に決めたわけじゃない。隠しといた他の作品とか持ってって頓挫するかもしんないし。
厳しいことも結構言われたけど、でもなんかやってみようという気になってる。
多分一年前の私では、このまま自分からお断りしていた気がするんだ。
また自分の殻に篭ろうと逃げた気がする。でも、今はそうじゃないな、って思う。
完成するまでに何年も何年もかかる人もいるらしい。
色々悩んだけど、ちょっとチャレンジしてみる。
折角こんな私を選んでくださったんだもの。
しかし、1つでもかなり心削るなあ・・・頑張ろう!


でもさ、普段の私も詩の中で描かれることも似るんだね。
詩書いてる時と普段の時と、私の中では全く別物なんだけど、やっぱり結局は私に還ってくる。
完全に別物として分けてたのに、くっつけちゃったのは、今年1番のニュースかなぁ。
へんなの。


あとね、夕食を頂いた時に流れていた音楽に心を奪われたの。keith jarrettという人のKöln ConcertというCD。
時々ある。その場を忘れて心ごと全部持ってかれる。上京して某氏宅でglen gouldを聴いた時も同じ感覚だった。
(グールドは実は父親が好きで、小さい頃から知らないうちに聴いていたってことが発覚するんだけどw)
私、ジャズやクラシックやあんまり詳しくなくて、感覚で「これ好きだ」って思ったものを聴いてるだけなんだ。
彼の演奏は、何の抵抗も無くすうっと心の奥底に忍び込んで根を下ろした感じがするよ。
今日は仕事中ずーーーーっとこればっかり聴いてた。


本仕事は先週色々あって凹んで、そしたら金曜にどーんと大ニュースが来て、また凹んだ。
その後ちょっと元気でた。
なんだろうね、どうやってやっていこうかね。
感じとしては、前の会社でデザイナーが一気に二人辞めた時と似てる。
wtとkyと私の3人に逆戻り。折角うまくいきかけたところだったのに。
ま、やるしかなくて、結局そこから体勢立て直して一気に登っていくわけだけど、今回はどうなのだろうか。
世の中の人はきっとうまくやる。みんなもっと鮮やかにかっこいいのだ。
だから私はもっとがんばらなくちゃ。ダメダメでも、もっともっといっぱい反省して、凹んで、成長して、頑張らなくちゃ。
鬱々とか風邪とか偏頭痛とかやってる暇はないのである。
そんなものに心まで奪われるくらいなら、はじめから心ごと他に隠しておけばいいだけさっ