まなざしを通って


『はるか草原のかなたに、黒い犬が一匹歩いている。あの犬は向こうへゆくのか、こっちへくるのか、で問題になった。黒い犬はユラリユラリとかげろうのようにゆれるだけだ。しばらくやりあいながら、目を凝らすのだが、結局わからなかった。大きな天地なのだ。』

  • 赤羽末吉


小さい頃に居た絵本の中と今の私の頭の中が繋がる感覚、それは彼の眼差しを通って神経伝達物質に乗って走るパイプの先に繋がるもの。そこはどこだろう。たぶんそこもまたこの世界の上なんだろうな。


スーホの白い馬』の絵のもとになった、赤羽末吉さんのモンゴルのスケッチ写真展が開かれています。入場無料
半蔵門 JCII フォトサロン カメラ博物館横


JCIIフォトサロン
2016年5月31日(火)から6月26日
「赤羽末吉スケッチ写真 モンゴル・1943年」
http://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/photo-exhibition/2016/20160531.html