感染症クロネコ





大村英明写真展「人への旅 -キューバ編-」
http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2016october/gallery_b_161008.html



コニカミノルタプラザでやってた写真展
いつもみたいにぽえーっと何気無く見てたんだけど
この人の写真は目線がとても綺麗で
空間も線もとても好きな写真ばかりだった。
写真家 大村英明
帰宅して調べてみるけど、彼のプロフィールがでてこない。
google先生は余計なお世話で
別人の政治家と大学教授の話ばかりをしたがる。


キューバの街で、初めは訝しげな目で見られていたが
人々が優しくしてくれて、お茶をご馳走してくれたり
家に招待してくれたりしたという話が書かれていて
そうした、人々が彼に心を開いている様子が写真から溢れ出ていた。


そう、ネットなんかどうでもいい
自分が何者であるかも、過去も経歴も自己紹介も
自分がいま何をすべきか、何ができるか
恥を晒しながら勇気を出して踏み出すこと
過去を振り返るたびに細胞は死んでいく
掘り返していたらついに私がなくなってしまう
未来も過去もどうでもいい


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携帯もネットもいらない
プロフィールもいらない
そう言いながら
bは様々な話をしてくれる
私は黙って彼の話を聞いている
同じ空間にいて携帯がないのはとてもいい
たまにほんの少しの調べ物、下世話な話を
人がいて言葉があってそして音楽、匂い、感触


bのいない今週末は久々に自分の仕事をして
何度も何度も電話して
数年ぶりに血の通った自分の顔を見て
こんなに自由に生きられるんだって嬉しかった。
心が死んでた時は目が変わっていた
そしていつ死んでもいいように
どうせみんないつか死ぬんだから


わたしたちはただの媒介者
宅急便のように人々は感染していく