夕陽の声


もう、通りたくても通れない
こちらがよくてもあちらがよくても
扉が開いてもまるで閉まっているように
もう綺麗な夕陽をこの目で二人見ることはない
夕陽が美しく美しく暮れていく様子を
ガラス窓に映る色合いで見つめている
確かに聞こえていたその声を
今はもう聞こえるはずのない夕陽の声を
別のものに変えてHDに書きつけていくだけ