また捕まるために」

rottenlily2005-03-27

2005年3月26日、第6回定例朗読会溶鉱炉、主宰の恋川春町様、お越し下さった皆様、共演のなかおちさと様、向井千恵様、出演者の皆様、スタッフの皆様、全ての方にまずは御礼申し上げます。おつかれさまでした!


昨夜は、なかおちさと氏に呼んで頂いて、第一部、洸本ユリナfeat.なかおちさとという形で出演させて頂きました。光栄な事に6度目の溶鉱炉、共演のお二人が凄くて、おいらは出演が決まった1ヶ月前位から既に興奮状態。当日も過去最大に緊張の糸が張りつめ、来て頂いたお客さんや出演者の皆様とロクに話もできない状態。いや、本当に頭の中が緊張の糸で張り巡らされていたのさ!PlanBの裏部屋の隅の椅子を借りて、魚のような目をしてぐるぐるしておりました。話しかけて下さった皆様、ごめんなさい。。。


今回のテクストはなかおちさと氏による脚本、「メロドラマ、ドレスデン」。大好きなバンド、メロドラマではなく、演目としてのメロドラマ。なんとなーく構成は聞いていたものの、台本完成は5日前。しかも練習できるのは平日しか残ってない!なかお氏に「鬼ぃーー!」などと叫びながら、仕事の合間を縫ってテクストを読み込んで準備してきました。
台本に用意されていたのは、テクスト、空間配置、大まかな動きのみ。正に、短い戯曲。数年ぶりの台本を手にして、不安な気持ちは大きかったものの、それに勝る期待のあるドキドキ感でいっぱいでした。(テクストはなかおちさと氏のサイトにUPされています。)頭に少しは思い描いていたものの、動きは当日の即興で挑みました。今回は小道具に秘密兵器、テレビも見れちゃうカセットプレイヤー(私の生前のもの!テレビまで映るハイテクマシン)を準備。練習で触る度に愛着が湧いていたものでした。でも重い。2匹の猫、にゃんずを相手に練習しつつ、さて当日。


第5回溶鉱炉でやった「サビーヌ」の時と違って、今回はPlanBの空間に、コードや楽器や椅子や照明やものが沢山あって、「うは、動けない!」。でも、リハで空間を掴みながら、そこに戯曲「メロドラマ、ドレスデン」の世界を構築していきました。その作業が今回はとても楽しかった!劇団時代にもやっていたけど、舞台という空間に役者が世界を構築し、魅せる。ここに壁があり、名前がある。頭の中でテクストが回転し、空間が出来上がり、もやもやしながらも、「メロドラマ、ドレスデン」の世界を創っていったのでした。(なかお氏は「うた」の方でいっぱいいっぱいだったのだw)


今回のパフォーマンスは、やってて本当に楽しかった。「ぴょんぴょん飛んでた」。なかおちさと氏、向井千恵氏、バックに強力なちからを感じながら(飲まれてしまいそう!)、動き、セリフを喋り、舞台側のちからと客席の反応を感じながら演技していく。空間を切り開いていく。すごく楽しかった!反芻しながら朗読し、そして客席に沈む。第2部の向井千恵氏となかおちさと氏のDUOも美しくて、震えながらもほえーっと見とれ聞き惚れていました。いや、私凄い方々と共演させてもらってるよ!こんな凄いものが見れるなんて凄いよ!と興奮しながら、客席にて第2部堪能。美しかったですね。うん、綺麗だった。優しく入り込んでくる音、声。共演者ながらも、楽しませて頂きました。上京1年目にしてこんな凄いお二人と共演できたことは本当に嬉しく思います。ていうか未だに興奮してるんだよ。心地よい、震え。ああ、恐縮です。もっと精進します。


溶鉱炉が終わった後の2週間くらいは、溶鉱炉が抜けないもので、まだ体は震え、緊張の中にあります。乱筆お許し下さい。6回の溶鉱炉を通して、私自身少しずつではありますが何か掴みたいと思える今後の自分、表現力、詩、文章、そして自分自身が見えてきたような気がします。まだまだ未熟な故、ふらふらしておぼつかない足取りではありますが、数年来洸本ユリナを見守っててくださる皆様、大好きな友達、お会いできる皆様に、感謝をこめて。おつかれさまでした♪