穴倉の砂

自己嫌悪の泥沼の中では、足を挟まれた私が穴倉の中でうめいている。この真っ暗な中では自分の姿を確認するのも困難なのに、私は自分自身のことを考えている、この頭の中で。何も見えない闇の中で手を探ると、ざらざらとした触感が手の平にざらつく。舞い上がり体中にまとわりつくこの砂は何?

そうなんだよ、どの部屋にいても、どの場所に立っていても、私は孤独なんだ。始めから解っていたこと、もうずっと気付いていたさ。