12月17日高円寺ペンギンハウス、ソニマージュ・レコーズ「サボテンだ

rottenlily2005-12-19

同居人であるなかおちさとのソニマージュ・レコーズ主催の「サボテンだらけの部屋」、スタッフとして行って参りました。

私の荷物は、ギターと衣装類とスネアドラムとサックス。
荷物は大きく、また重たいのに、何だか足は軽やかに横浜から高円寺へと向かいました。私自身が出演する訳ではないのになんだかドキドキ心地よい緊張感。楽しもう、と思いました。

電車のせいで少し遅れて高円寺ペンギンハウスに到着。ここでは色々な人のライブを観させて頂いております。会場には既に三上寛さん、JOJO広重さん、立島夕子さんが到着してらっしゃいました。ご挨拶をして、荷物を置いてふうと一息。

リハーサルの間に、次回のLaLaのライブのフライヤーをコピーしにコンビニに走り、いつもの水を買いにコンビニに走り、スタッフの仕事は色々ですが、楽しくやりました(って何もやってないけど・・・)

本番直前10分前、メロドラマ(立島夕子・なかおちさとDUO)のなかおちさと氏から「リンゴを4個、レモンを2個買ってきて」との一言。「へ?」と声が出ましたが「何に使うの?」という立島夕子氏の声を背に、高円寺駅南口の青果店へ走る。買って帰ってきた数分後、なかおちさと氏がサックスを吹き始め、本番開始。初めはメロドラマ。


「つかれたら ねむりなさい わたしがうたを うたってあげる」

彼らDUOのメロドラマを観るのは1年半年ぶり。声の多重再生、重なり合うように歌声、シンバルの鋭音。ハーモニカ、そして肉声。そこには「うた」がありました。

後半ついにリンゴとレモンを手に取るなかおさん。ハンマーで釘をリンゴとレモンに刺す。打響音が鳴り、散らばる大衆紙新聞の紙の音、立島さんの声。客のこころをまるでつかみ取るような仕草が、私の手の中のビデオカメラの画面に映し出される。

かき鳴らされてギター、立島夕子の喉から絞り出される声。釘に突き刺されてリンゴ、レモン、ふわり舞う大衆新聞紙。一瞬一瞬ちらちらと生で観ていましたが圧巻。

メロドラマはバンド編成の際にも感じることだけど、まるで身体中の穴に音が吸い込まれていく。音が身体に染みこんでいく感じがする。

わたしはこの二人のDUOのメロドラマが好きです。
(ちなみに私は二人のコミュの管理人やってます、あ、蛇足)


続いてJOJO広重さん。
観るのは2回目になるかな。彼は「掴んでもいいよ」と音を提示してくれる。観客は彼の音を自らの身に掴み取る。まるで野太い歌詞たち。「おれとおまえ」女性の方のドラムも強さが心地よかった。重いドラム。これからもまだ、ライブで観たいです。ファインダー越しじゃなくてね。


次に大好きな向井千恵さん。即興の後、3曲のうた。
即興はやっぱり凄い。観客は皆彼女の中に入っていくよう。彼女の世界の中へ。ピアノの綺麗な曲、そして賛美歌のアカペラ。涙が出そうになりました。

「はれたひは くらべるもの などない」
私の好きな彼女の曲の冒頭です。なんて柔らかくて、羽根のようにふわりと声が紡ぎだされ、会場を彼女のうたが包み込む。

そして最後の曲。新曲だそうで、なかお氏の伴奏付きのうた。優しい歌声。メロディ。これも大好きでした。


最後に三上寛さん。彼を観るのは初めてで。こんな凄い人とは思ってなかった。噂には聞いていたけれども、圧巻。染みこんでくる歌詞、うた。時に強く、弱く。表情、動作が凄く激しいというか熱い。こんなに表情、歌詞、豊かに歌う人を私は見たことがありませんでした。

「彼の歌をあと2回観てごらん。音楽とはなんたるかがわかるから」

ライブ終了後のなかお氏の言葉。
うん、観たい。



そんで横浜在住のおいらたちは終電が無い。
ので事前に調べておいたネットカフェで漫画を読み、そして熟睡。
京浜急行からみる朝焼けが綺麗でした。


素敵な週末でした。
さあ、私には何が出来るだろう。