目の拍動

眼孔から渦静脈へ矢を刺して
目を閉じた、忘れるように
這い登る夜の坂から見つめても
脈絡に思い込んでる答えでも
世界はそれを忘れてる
逃げた数だけ遠くなる
嫌った数だけ嫌われる
一歩一歩とあきらめた
世界は遠くなっていく
いつか見た映画のような
目と目の拍動に怯えている