こんなにも

空を飛ぼうなんて 悲しい話を いつまで考えているのさ
暗い土の上に叩きつけられても こりもせずに空を見ている
飛べる筈のない空 みんなわかっていて 今日も走っていく走ってく
戻る筈のない人 私わかっていて 今日も待っている待っている
この空を飛べたら冷たいあの人もやさしくなるような気がして
この空を飛べたら消えた何もかもが 帰ってくるようで走るよ
ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも 空が恋しい
「この空を飛べたら」中島みゆき