オメグの魔法

経験の回数や程度は比べる事が出来ないけど
生きているのが面倒くさくて時々酷く辛くて
もうダメ死んだら楽になるかなって思って死ねない
聞いてないのに呟かれる言葉は悪意に満ちていて
目に見える私の目は潰されそうな位乾燥している
この地下鉄はwifiの風を切って私鉄に接続する
ホームでは見えない短剣が飛び交っている
怪盗世界に生きるため、オフィスで踊りタップする
人々は
私に信じられないことを
愛していたりする
眠れない明け方の白夜にナースコールが鳴っている
痛んだ心は声も無いのに言葉を発して足元で私を見ている
いつ誰に目を潰されたの
信じられない位に壮絶な体験をして
小さな心で布に包まって、何を覚悟したんだろう
カーテンを開けて、ブラインドを上げて、見てごらんよ
空は晴れ、そして青空、掴めそうな空気の泡が舞っている
空は曇り、そして雨、あなたの心に寄り添うように泣いている
私はもういつだって死にたいと思ってるよ
もうダメ死んだら楽になるかなって思うのに死ねないでいる