シャープ(強)


久々のコンタクト
銀杏の木枝の細さが目に突き刺さるよう
強すぎるシャープネスのように世界は荒く
聞こえる音の主が見えるようになる
いつはのっぺらぼうの人々の表情を見流しながら
もう誰のことも見なくていいのだと確かめる
所詮他人なんてそんなもの
いつかくっきりと見えた笑顔さえ忘れてしまうくらいなら