City Building (Alternate Version)


妹弟を連れて東京案内。
いつも見ている街に妹や弟がはしゃいでいて
私もはしゃいで、しっかり長崎弁で、変な気分だった。


奥底に鍵をかけて閉じ込めてしまった
沢山の箱や扉が一斉に開いて
忘れていた感覚を思い出した感じがした。
でも、その感覚は帰りの電車の中で消えた。
帰宅して見た写真の中に居る私はずっと笑顔で
随分の間見たことが無かった表情をしていて
ただ、ただ不思議な感じだった。


羽田空港で少し時間があったから
弟の話をゆっくり聞いていたら
弟が泣いてしまった。
私は何が出来るのだろう。


友人たちはどんどんと人生ゲームを先へ進めていく
私はただ毎日をこなすことで精一杯。
誰の声も遠く空洞に反響している。
世界は真っ暗闇のままだ。
トンネルの出口は、どこにあるのだろう