扉絵


扉の前で/扉の向こう側に/耳を澄ましている/
誰かの足音が聞こえたら/すぐに扉を開けて/その人を招き入れるために/
そしてすぐに扉を閉めて/扉を永遠の壁に変えるために/
そのためだけに/私は扉の前で誰かを待っている


yutaka nakahara