the dust of a stair argo

洗濯物は何度も雨に打たれて
取り込む間もなく次の雨が始まる
ぬるい頭であたふたしているうちに
みんなどこかへ消えてしまった
火傷した指で明け方のおそばを茹でる
ずーっと同じことを願っているのに
同じことを繰り返しているのに
そうではないことを知っているけど
結局いつだって涙の泥沼にはまっている
悲しいねお酒とお薬飲もう
伝えても誰も知らぬというその世界は
空中に切れ込みを入れた向こうにある
カメラのほうがピントがあっているから
彼女は赤文字で願いをどんどん叶えているから
小学生だねみんな頭が悪いと言う
仕方なくカメラ越しに洗濯機を見ている