イージーリスニング

厚切りトースト、カプチーノ、スープを飲む
ガストの壁際に飾られたプランター多肉植物、壁の穴
人々が人々の時間を楽しむためにそこにありそこにある
待たずして待つ、待つことを諦めるということ
今日は昨日のあなたよりも弾力が失われ、髪は綺麗な白が手を伸ばし
触れているのに触れていないのに想像される感触は過去のわたしのもの
私の想像のものであって本物ではないから本当を求めるんだろうか
それでも目の前にいて口にした言葉は嘘ばかり、気持ちは瞼を閉じるなら
粘膜と粘膜が触れるときに感じられるものこそ本当で嘘ではないのかもしれない
手に触れたいと思う、体に触れたいと思う、触れられたいと思う
骨粗鬆症みたいになってしまった心に埋まっている沢山のレバーパテ
カレンダーは繰り返すけれど次の年を重ねているだけ
b2つの角度からイージーリスニングの話をしている
気持ち良くてまた眠りについたのは私だ


読んだ 待つときに飲む読み物

「待つ」ということ (角川選書)

「待つ」ということ (角川選書)