鉛の目

 

 

 

渋谷→新宿三丁目国分寺

 

 

mn@e@渋谷

土曜の朝に平日の世間のワックスを落とす作業

そのワックスがあるからこそ世で生きていける

リンゴのてかりはワックスではなく自身の脂

私のは無理やり絞り出したものだ

土日の私のために、誰かのために平日があり

週末は私のためにある

ワックスを剥がした身体で1時間の仮眠

のち四谷三丁目でコーヒー、中央線へ

 

 

ksa@sc@国分寺

学校は欠席の人が多くて珍しく少人数の日

それでも

嫌いな瞬間には相手の耳、靴下を見る

時間の隙間を泳ぐ日だった

 

 

なぜここにいるのか、何を見ているのか

世界が虚構であること

信じるものを見る場所であること

鉛の目で、生きた目のふりをして

踊る、言葉を踊らせる、他人はどうでもいい

プロットの上にあるあなたなど