<blink>光るグラフィック展0</blink>

お昼休み、新橋まで
「光るグラフィック展 0 」へ行ってきた。
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rcc.recruit.co.jp


田中良治さんといえばセミトランスペアレント・デザイン
初めて見たのは2015年の初台NTTオープン・スペース
「1つとたくさんの椅子」
www.ntticc.or.jp
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元々はジョセフ・コスースという人の《1つと3つの椅子》(1965)という作品を
50年後に別の形に再構成しているもの。
難しい話は専門の方々にお任せするとして
この作品が面白いのは、単に自分が映って作品になってわあ楽しいってだけじゃなくて
まず、一人でも「椅子」というもに対して作品を作ることができること(しかも何度でも)
1枚の画面だけでなく、5枚の画面に少しずつずれて5つの作品ができること
エッシャーのだまし絵のような形は多くの人が知っているだろう。
つまり、昔の人に対しての今の時代からの回答を行い
観る人にも参加をしてもらいながら、また、5枚の中から1枚だけ選ぶこともできる選択の余地も与えている
(写真撮ってもらった1枚が気に食わないってことあるじゃん)
何が言いたいかって、この方の作品は「楽しい」のだ。
作品に触れた人を楽しませる、相手をわくわくさせる感覚がある。他の作品もそう。
あと、何かと何かを繋げる、相手の意思を形にしながら作品にするのが本当に素敵。
田中良治さんのインタビュー(?)で読んだんだけど

マーケティングの言う通りにしてみると、意外にいい場合もあるかもしれない。だからまずは、市場調査の結果に従ってみます。それでそこからどうするかみたいな、長期スパンで考えるようにしています。」

https://www.ndc.co.jp/polylogue/report140214/
この方はとにかく、元から何かあるものや、相手の「こうしたいな」という思いを
ちゃんと受け取って、真っ白なキャンバスに描いていく様が素晴らしいと思う。
デザイナーって、これどーん、みたいな、偉そうな人が多いんだけどこの方のはそれがない。
某ygさんと話させていただいた時も思った。
彼らが素晴らしいのは、相手の話を聞きつつ、
相手のやりたいこと、こうしたいことみたいなものを
一度抽象化して、ちゃんと作品にする。
相手と、相手の頭の中にある像(の未来像)と、求められているもの、
過去、過去のもの、自分の頭の中にあるもの、現在、リソース、状況、世相、作品の中で表すべきもの
こういったものがうにゃうにゃと頭の中で1つになって、作品になって排出されてくる
それこそがデザインだ。


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会場の中には会場の空間があって、私はどこにいるのかわからなくなる。
お昼時でお客は誰もおらず、映し出された画面の中には人がいない
twitterにも書いたけど、思い出したのは<blink>タグ。ネスケにしか使えないhtmlタグ。
あの頃のワクワク感みたいなものを想起させる世界だった。
(というか田中良治さんご自身がweb出発の方なのね)

オープン・スペースみたいな作品があって嬉しかった
向こう側の部屋で見えているはずの
映って作品になった私の姿なんか誰もみちゃいないから
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思わず写真を撮って、そして誰もが手を伸ばしたくなる。絶妙なカメラの方向。


あー、私ももっと相手を喜ばせるようなものを作りたいな。
うん、すごく楽しかったんだ。お昼休みのほんの10分間。
あと、クリエイションギャラリーG8は、おかやまとっとり物産館が近いから100点です。