ノラ猫リリー

混乱。何もかもがきっとタイミングを間違えている。胃が痛い。でも元気でいたい。気がついた時、茨を腕に巻いて歩いていた。未来が闊歩する。手のひらに、思い、ぎゅっと握って、ポケットの中に閉じ込めた。あなたは、そこにいてくれる?

バッグの中の北川透の詩集だけが救い。「女の日常は鼠の顔で蕃殖する」仕事にならない。胃が痛い。何を間違えた?いや、何も間違えてはいない。みんな悪い子の私が悪いの。

背筋を伸ばして歩け、ひとりぼっちの未来が見えない。みんなうまくいくはずだった、みんな幸せになって欲しかった。私は、茨を腕に巻いて、未来を闊歩する、ひとりぼっち、

詩を書こう。ここにはアップしないけど、悲しくて悲しくてたまらない詩を。

野良猫は、骨を噛み砕いて飲み込む。まるで野良猫のように、未来を、闊歩せよ。