「大きくなれ 大きくなれ 傷」

灰野さん、かっこよかった。
今このタイミングで観ることが出来てよかったかも。

私のことを覚えていないって
A嬢に正面から言われて少し切なくなる
彼女にそう言われたことが、ではなく
あっけらかんとそう言い放つ素面の彼女の
穴の空いたような緊張感が持つ色と
tgrが注文した透明な酒の色、
子猫のような開演前の灰野さんの佇まい
灰野さんに耳打ちされながら笑うなかおくんの笑顔
川口さんの長い長い安定感
怠雅さんの震える笑顔
そんな色が混ざり合って出来上がった
原宿JETの空気は、まともに座っていられず
言いようの無い切なさに胸が切なかった。

全篇最前列で床に座り込んでみてた
ステージに吸い寄せられるようにみてた

鳥瞰図のように上から自分を見ているような感覚になって
ぼーっと放心状態のまま横浜に帰った
なんだろう、なんでここにいるだろう、
誰かに呼ばれた気がした、誰かが私を呼んでいる
灰野さんの声がして、部屋にあなたの表情があって
溢れ出てくる言葉を何一つ拾うことができないまま
日曜の夜