簡単なようで複雑に絡み合った世界を見ている。
空は白く、オフホワイトの白いタイルで埋め尽くされている。
スポンジのように泥水を吸って吐き出す地面の上を自転車で駆け抜けている。
会社は平安京のような正方形に囲まれていて、東側の門から昼飯を買いにでかけていく。
ぐるっと正方形の周りを自転車で走っていると、20分後、
緑の森からどこかの社員が現れて、一緒に遊びに行くように言う。
よくわからないままに手を引っ張られ、私は60分休憩が終わってしまうことを気にしている。
男は楽しそうに会社をさぼって遊んでいる。
あまりに嬉しそうな笑顔なので、まぁ、このままでもいいか、と思ってしまう。
遠くビルを見上げると、子供がふてくされた顔で家々を眺めている。
木々の緑、黒、白いタイルの空、薄ピンクのビルの子供、子供が持つ茶色い木の枝。
クロスケの足を引きずって帰ったクリスマスの朝、高熱の中。
こんな夢を見た。