you alone in there, come back to the earth

母校の高校に居る。高校では学園祭が行われている。私は色々な教室を訪ねてまわる。
美術室に居る人、ゼミ室でパンを食べている人、学園内のATMに居る人、入学する前に下見にきている人
運動場でサッカーする人、部室で一人寝ている人、図書館でお話している人
それらは皆私の知り合いで、私と知り合う前の姿をしていて、私に気付かない。
職員室には中学の時の部活の先生が居て、大きく開け放たれた窓越しに私を見ている。私は会釈する。
図書館に行って好きな本を読もうと思い、光の差し込む窓際の席に座って本を読み始める。
外部の人間は図書館の本を借りる事ができないはずなのに、借りる事ができてびっくりしている。
私は高校の制服を着ていて、そのお陰で借りる事ができたのだと気付く。
もしかして、と思って強く願うと、校庭でサッカーをしている学生達の時がゆっくりスローモーションになる。
道行く学生達は口パクで音声だけがテープのように逆再生しはじめる。夢だとわかる。
図書館の机の前の席に男の子が座っている。
男の子は、このままこの世界にいてもいいよ、と言ってくれる。
起きたら私はやらないといけないことがいっぱいで、仕事にもいかないといけなくて
このまま夢の中で本を読み続けていたいな、と思う。
だけど、面倒くさいけど現実のほうが楽しいから、大好きな人がいて、時間がちゃんと進んでいくから、
起きてがんばって時間作ってちょっとずつ本を読むことにする、って言うと
男の子は、わかったって言って本を閉じて図書館の奥へ行ってしまう。
こんな夢を見た。寝た気がしない。