最終日


長崎旅行最終日、平和学習日。


長崎にいた頃、真面目に郷土学習をしていて良かったと思った。
たぶん私はかなり恵まれた環境で育ったんだろう。


両親が車を出してくれた。
原爆資料館、片足鳥居、軽く長崎市街をドライブ。


英語の勉強しに通っていた博物館の裏に、建物とテニス練習場と草花で隠れていた奥に
実は戦時中の長崎県防空本部があったらしい。立山防空壕
原爆が投下された時は、ここから被害状況を通信していたとか。
カビ臭くて、ずっしりと重い何かを感じて、私は長くその中にいられなかった。


今は取り壊されてしまった昔の実家の近く、小学生の時の遊び場だったセメント工場の裏
実は、長い長いトンネルの防空壕になっていて、戦時中はその奥で魚雷が生産されていたらしい。
三菱兵器住吉トンネル工場跡。
真珠湾攻撃に使われた魚雷もそこで作ったとか...
子供ながらになんとなく不気味な感じがしていたけど、まさかそんな場所だったなんて。
ふわーって思っていたら、お父さんがブラックモンブラン買ってきてくれた。
穴の反対側は私有地になっていて、おっさんが倉庫として使っているらしい
ランニングマシンと魚雷を想像しながら美味しくアイスをいただいた。


長崎の旅はとても楽しかった。
行く前は物凄い精神的に追い詰められていて、アトピーも悪化していたし、辛かったけど。
雨もたくさん降ったし、軍艦島は上陸できなかったけど楽しかった。
美味しいものいっぱい食べた。
帰りの丸ノ内線がなんだか変な感じだった。


上京してちょうど10年。
長崎には帰らないのっていろんな人に言われるけど、
私は長崎に時々行くのが良さそうな感じです。